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やっと、横浜美術館の「リ・ウーファン展」に出かけることができました(漢字がワープロソフトで出ないのでカタカナで失礼します)。
土曜日ですが、雨模様。そして横浜トリエンナーレの影響もあるのか、会場は閑散としています。静けさを要求する李さんの作品を味わうには最適の環境でしたが、美術館としては少しさびしいでしょう。 驚いたのは、この李展に際して、美術館が床の敷物をすべて剥ぎとったこと。横浜美術館だけではなく、日本の美術館でコンクリートむき出しの床を目にしたことは、ざっと記憶を検索しても見当たりません。決して理想的とは言えないあの空間を、李さんの作品が生きる「場」として、それなりのものに仕上げた英断に敬意を表します。 李さんの作品の場合、ことに石と鉄のものは、そのつど現場の空間との対話で設置されるものでしょうから、当然、通常の回顧展のような形式にはなじみません。ただ、キャンバスのものも、近年の作品が中心だったことを考えると、作家自身も「回顧」という発想を積極的に拒否していたのではないかと思います(まだ、カタログにはちゃんと目を通していないので、その辺りの答えは、すでに書き込まれているのかもしれませんが)。 キャンバスの作品群は「照応(Correspondance)」の連作がほとんど。それに加えて、「照応」にいたる直前の「風と共に(With Winds)」の作品群が数点。したがって、全体として、連関性を持って見られる構造になっています。きわだったのは、広いキャンバスの余白の色が、最小限の単位にまで切り詰められた色彩(グレーのグラデーション)の帯との関係によって、微妙に違った光を発すること。方法が一貫しているので、原理としては同じなのだけれど、それでも個々の作品の質が違って見えるのはなぜか。ちなみに、強い印象を受けたのは、「風と共に」の91年の2枚、92年の「照応」(カタログのno.6)、そして、最後の部屋の壁に直接グレーの色彩を描いた空間でした。 なぜ、に答えようとすると長い「評論」になってしまいそうなので、感想だけにて今日のところは。 横浜トリエンナーレに出かける計画をなさっている方々、ぜひ「リ・ウーファン展」も予定に組み込まれるよう。 繰り返しになりますが、10月10日(月)、A-thingsは開ける予定です。
by 66productions
| 2005-10-09 01:14
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