今日、5月10日より、元木孝美さんの作品展示が始まります。トタン素材をつかって、日常的な事物をモチーフにした立体作品をつくる元木さん。具体的な用途を持った物をモチーフにしているのですが、そこから形式だけを抽象化し、トタンという別の素材へと再び具体化させる方法は繊細。いや、ただ繊細というにとどまらず、儚さとユーモアが入り混じった、不思議な味わいを湛えています。
立体といっても壁掛け―ちょっと浮き上がっている―の作品も多く、それらは、照明を受け、複雑な影を壁面に投げかけます。
周囲の環境との関係もとてもフレキシブルで、今回も「A」の空間と軽やかに共鳴しています。皆様、ぜひ楽しみにいらしてください。